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【富山のSDGs】富山YMCA/上村香野子さん


富山YMCA

富山駅前センター

所長 上村 香野子(かみむら かのこ)さん


取材日:2019/12/19

ライター:江見亮太




YMCAについて


今回私は、富山YMCA 富山駅前センターの所長である上村香野子さんにインタビューを行い、YMCAの歴史や富山YMCAでの活動について伺いました。


YMCAは、1844年の産業革命期の若者たちが、みんなが平和に、公平に、平等にいられるように、苦しんでいる人や弱い人に寄り添うような活動や祈りの会を開いたことが始まりとされています。現在では世界158か国、会員数がおよそ6,000万人の大きな団体になっており、それぞれの国、それぞれの土地で抱えている問題を解決するための活動を行っています。



団体の取り組み



YMCAではSDGsにおける「3.すべての人に健康と福祉を」「8.働きがいも経済成長も」「13.気候変動に具体的な対策を」「16.平和と公正をすべての人に」について活動を行っています。


今回インタビューさせていただいた、上村さんが所長を務める富山YMCA 富山駅前センターでは、様々な理由で学校へ行けなくなってしまった人に向けた、学校の代わりになるフリースクールを開講したり、フィリピンへのスタディーツアーなどの活動を行ったりして、家や学校だけではない多くの"自分の居場所”を提供しています。




YMCAへの思い


上村さんが民間企業ではなく、公益財団法人で活動されている理由は、利益追求だけでなく、どのようにして社会をよくするかということを考えながら活動できるからとおっしゃいます。また、仕事はとても忙しいけれど、学校に行けなかった人がYMCAで勉強して大学に行けるようになるなど、一般の企業では経験できない、お金には代えられないものを感じることができて忙しさも払しょくできると、仕事のやりがいを話してくださいました。


今後富山YMCAで行いたい活動については、現在行っているような各場所での活動だけでなく、SNSなどを活用し、YMCAで行われているような活動をインターネット上で展開できたらいいとおっしゃっていました。




YMCAとSDGsの関係


YMCAでの思想・理念として、心(Spirit)と知性(Mind)と体(Body)との三つが調和した全人的な人間の育成を目指すことが挙げられます。上村さんはこの考えが、SDGsにおける「3.すべての人に健康と福祉を」、「16.平和と公正をすべての人に」といったところに当てはまるとおっしゃっていました。


また、上村さんは、自分たちが行ってきた活動や考えてきたプログラムやYMCAの思想を、SDGsに紐づけすることによって社会に発信しやすくなったともおっしゃいます。SDGsのいくつかの目標を用いて具体的に数字などで示すことで、YMCAの理念や活動内容を分かりやすく伝えることができるようになったそうです。


さらに、SDGsを行っているほかの人とのつながりもできるため、YMCAについて身近に感じてもらうこともできたと、にこやかに話してくださいました。




 

ライター紹介



江見亮太

(Emi Ryota)

 

富山県立大学工学部環境・社会基盤工学科の3年生。出身は長野県です。新しいことに挑戦することが好きで、射水市内の消防団に参加しています。

趣味は車やバイクに乗ることで、よく県内外へドライブに行きます。

専門ゼミでは、SDGsの活動に取り組んでいる企業や団体へのインタビューを通して、SDGsについて勉強をしています。よろしくお願いします。

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